「マイメイトって評判はどうだったの?」「なぜサービスが終了したの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
マイメイトは、インヴァスト証券が提供していたAIを活用したFX自動売買サービスで、2025年3月29日をもって全サービスを終了しています。AIが学習しながら自動売買を行うという先進的なコンセプトで注目を集めたサービスでした。
この記事では、マイメイトの特徴や利用者の評判を振り返りつつ、サービス終了の経緯、利用者の資金がどう扱われたのか、そしてAI自動売買を検討するときに何を見るべきかまで解説していきます。

マイメイトとはどんなサービスだったのか
マイメイトは、インヴァスト証券が提供していたAI(人工知能)を活用したFX自動売買サービスです。「エージェント」と呼ばれるトレーディングAIを選ぶだけで、AIが学習をしながら自動的に売買を行ってくれるという仕組みでした。
従来の自動売買がルールベース(あらかじめ決められたロジックに従う)であるのに対し、マイメイトは強化学習型のAIが過去のデータから学習し、自律的に売買判断を行う点が画期的でした。
利用者は、成績の良いエージェントを選んでポートフォリオを組むだけで運用を開始できたため、FXの知識がない方でも取り組みやすいサービスとして注目されていました。
ルールベースの自動売買との違い
リピート系の自動売買と比べると、性格の違いがはっきりします。
| 比較項目 | リピート系(トラリピ等) | マイメイト型のAI売買 |
|---|---|---|
| 売買の根拠 | 利用者が決めた値幅とレンジ | AIが学習した判断 |
| 設定作業 | レンジ・本数・利益幅を自分で決める | エージェントを選ぶ |
| 結果の説明 | なぜ約定したかを追える | 判断の理由をたどりにくい |
| 相場適性 | レンジ相場に寄る | エージェントごとに異なる |
この表の3行目が、後に指摘される不満の出発点になりました。売買の理由を自分で説明できないと、損失が出たときに続けるか止めるかの判断ができません。
リピート系とAI型の違いも含めて、自動売買の仕組みを基礎から整理しておきたい方は、自動売買の解説本を1冊読んでおくと、各サービスの説明を読み比べやすくなります。
マイメイトの良い評判・口コミ
サービス稼働時に利用者から寄せられていたポジティブな声を紹介します。
「AIにお任せで手軽に始められた」
エージェントを選ぶだけで自動売買が始められる手軽さが、最も評価されていたポイントです。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析の知識がなくても、AIが代わりに判断してくれるという安心感がありました。
自動売買でつまずきやすいのは設定の設計部分です。マイメイトはその工程を「選ぶ」に置き換えたため、最初の一歩が軽いという評価につながりました。
「金融庁登録の安心感」
SAVEEメディアの調査でも紹介されていたように、インヴァスト証券は金融庁の金融商品取引業者として登録されているため、サービス自体の信頼性は高く評価されていました。
この点は、後述するサービス終了時の対応でも効いてきます。国内の登録業者は顧客の資産を自社資産と分けて管理する義務があるため、サービスが終わっても資金の扱いに手続き上の道筋が用意されています。
「エージェントの育成が楽しかった」
自分が選んだエージェントが学習を通じて成長していく様子を見守るのが楽しいという声もありました。投資をゲーム感覚で楽しめるエンターテインメント性は、他の自動売買にはない独自の魅力でした。
「相場を見る時間が取れなくても続けられた」
チャートを開く習慣がない方でも運用が続いたという声もありました。判断を任せる設計は、時間が取れない人にとっては続けやすさにつながっていたと言えます。


マイメイトの気になる評判・口コミ
サービスに対して指摘されていたデメリットも見ていきましょう。
「取引コストが割高だった」
マイメイトのスプレッドは通常のFX取引と比較して広めに設定されていたため、コストの高さが利益を圧迫するという声が多くありました。AI運用のためのシステムコストが反映されていたと考えられます。
「エージェントの成績にばらつきが大きかった」
エージェントごとに得意な相場環境が異なるため、選んだエージェントと相場が合わないと損失が発生していました。AIが万能ではなく、相場環境によって成績が大きく変動するのが課題でした。
「AIの判断基準が不透明だった」
AIがどのような基準でトレード判断を行っているのかが利用者には分かりづらく、「なぜここでエントリーしたのか」が理解できないという不安の声もありました。
「損失が続くと不安になった」
セミリタイアブログの検証でも触れられていたように、損失が続く局面でAIの判断を信頼し続けるのが精神的に難しかったという声がありました。
「過去の成績を見て選んでも同じ結果にならなかった」
エージェント選びの材料は、基本的に過去の成績でした。しかし過去の成績は、そのエージェントが得意とする相場が続いていた期間の結果でもあります。相場の性格が変われば成績も変わるため、選んだ時点の期待と実際の結果が食い違う場面が生じました。
マイメイトがサービスを終了した経緯
マイメイトは2024年12月26日に新規口座開設の受付を停止し、2025年3月29日をもって全サービスを終了しました。
サービス終了の詳しい理由は公式には明かされていませんが、AI自動売買特有の課題として以下のような要因が推測されています。
まず、AI運用のための技術基盤の維持コストが高かったことが考えられます。強化学習型AIのシステムを安定的に運用するには多大なコンピューティングリソースが必要です。
次に、利用者の期待値と実際のパフォーマンスのギャップです。「AIに任せておけば結果が出るはず」という過度な期待を持つ利用者が少なくなかったため、損失が発生した際の不満が大きくなりやすかったと考えられます。
利用者の証拠金と建玉はどうなったのか
サービス終了にあたっては、マイメイト口座の証拠金と保有していた建玉(ポジション)が、同じインヴァスト証券のトライオートへ移管される形で案内されました。利用者が個別に決済手続きを取らなくても、資金とポジションが行き場を失わないよう設計されていたことになります。
ただし、移管後は取引の仕組みそのものが変わります。AIが判断していた売買が、そのまま同じロジックで続くわけではありません。移管された建玉をどう扱うかは、利用者自身が判断する必要がありました。当時の具体的な取り扱いについては、インヴァスト証券の案内をご確認ください。
マイメイトは2025年3月29日にサービスを終了しています。新規の口座開設や取引はできません。インヴァスト証券では引き続き「トライオートFX」のサービスが提供されています。
AI自動売買が期待どおりに動きにくい場面
マイメイトに限らず、AIを使った自動売買には共通の弱点があります。これから同種のサービスを検討する方は、ここを押さえておくと判断しやすくなります。
1.学習データにない相場が来たとき
AIは過去のデータから規則性を学びます。過去に起きていないタイプの値動き、たとえば政策の急転換や地政学的な事件による急変動では、学習の前提そのものが外れます。
2.相場の性格が入れ替わったとき
レンジ相場で成績を伸ばしたロジックは、トレンドが続く相場では機能しにくくなります。逆もまた同じです。過去の好成績は「その時期の相場と相性が良かった」ことの記録でもあるという見方が必要です。
3.取引コストが利益幅に対して重いとき
売買の頻度が高いロジックほど、スプレッドの影響が積み上がります。表面上の勝ち負けの回数だけでは、実際の収支を判断できません。
4.利用者が途中で耐えられなくなったとき
これは相場ではなく人の側の要因ですが、実務では最も多い中断理由です。判断の根拠が見えないまま損失が続くと、続ける理由を自分で説明できなくなります。結果として、回復前に止めてしまうケースが起こります。

AI自動売買の今後と代替サービス
マイメイトのサービスは終了しましたが、AI技術を活用した投資サービスは今後も発展していく分野と見られています。
インヴァスト証券「トライオートFX」
マイメイトの後継としてではありませんが、インヴァスト証券ではトライオートFXのサービスが引き続き提供されています。セレクト機能やビルダー機能を使った自動売買が可能です。売買のルールが値幅とレンジで説明できるため、判断の根拠が追いやすいという違いがあります。
他社のAI関連サービス
AI技術を活用した分析ツールやシグナル配信サービスは、複数のFX会社で提供されています。完全にAI任せの自動売買ではなく、AIの分析結果を参考にしながら自分で判断する「AI補助型」のサービスが主流になりつつあります。提供状況や機能は各社で異なるため、詳細は各社の公式サイトでご確認ください。
MT5のAI搭載EA
MT5プラットフォーム向けに、MQL5コミュニティなどでAI・機械学習を活用したEAが開発・配布されています。自分でEAを選定・検証する手間はかかりますが、自由度の高いAI自動売買を実現できます。一方で、開発者の実態が確認しづらいEAも存在するため、導入前の検証は自己責任で行う必要があります。
AI自動売買サービスを検討するときの判断基準
数値を追いかける前に確認しておきたい観点を挙げます。
売買の根拠を、自分の言葉で説明できるか
「AIが判断している」以上の説明ができないなら、損失局面での判断も他人任せになります。仕組みの説明を読んで、大枠でも納得できるかどうかを確認しましょう。
成績が示されている期間に、どんな相場が含まれているか
好成績の期間だけを切り取った表示になっていないか。急変動があった時期を含んでいるかどうかで、見え方は大きく変わります。
やめたいときに、すぐやめられるか
停止操作の手順、保有ポジションの扱い、出金までの流れを、始める前に確認しておきましょう。入り口の説明が丁寧で出口の説明が薄いサービスは、注意して見る必要があります。
提供しているのが国内の登録業者か
金融商品取引業者として金融庁に登録されているかどうかは、金融庁のサイトで確認できます。登録のない海外業者は、トラブル時に日本の法律による保護を受けられない可能性があります。

マイメイトの事例から学ぶ教訓
AIは万能ではない
マイメイトの事例が教えてくれるのは、AIは過去のデータから学習するものであり、未経験の相場環境には対応できない場合があるということです。どれだけ優秀なAIでも、すべての相場で利益を出し続けられるわけではありません。
リスク管理は自分の責任
AIに運用を任せるとしても、リスク管理は利用者自身の責任です。投入する資金量やポートフォリオの分散など、基本的な資金管理の原則は変わりません。
サービス終了リスクも考慮する
特定のサービスに依存した運用を行うと、サービス終了時に運用を継続できなくなるリスクがあります。複数の手法やサービスを併用しておくことが、リスクヘッジとして重要です。
「新しさ」は成績とは別の話
新しい技術を使ったサービスは注目を集めますが、それは仕組みが目新しいという話であって、結果を約束するものではありません。話題性と運用成績は切り分けて考える必要があります。
利用中のサービスが終了すると告知されたときの確認事項
FX業界ではサービスの統廃合が起こります。もし利用中のサービスに終了の告知が出たら、次の点を確認しておきましょう。
□ 新規注文の停止日と、全サービスの終了日はいつか
□ 保有している建玉は、自動で決済されるのか移管されるのか
□ 移管される場合、移管先での取引ルールは何が変わるのか
□ 証拠金の返還・移管の手続きに、自分の操作が必要か
□ 年間損益報告書など、確定申告に必要な書類はいつまで取得できるか
□ 問い合わせ窓口の受付期限はいつまでか
特に最後の2つは見落とされがちです。確定申告に使う書類は、サービス終了後にダウンロードできなくなる場合があるため、告知が出た時点で保存しておくと安全です。
保存した報告書は、印刷して年ごとにファイルへまとめておくと、申告の時期や問い合わせのときに探しやすくなります。

よくある質問
Q:マイメイトは今から始められますか?
残念ながら、マイメイトは2025年3月29日にサービスを終了しており、新規の口座開設・取引はできません。インヴァスト証券の自動売買を利用したい場合は、トライオートFXを検討してください。
Q:マイメイトのようなAI自動売買は他にありますか?
完全にAIに任せるタイプのサービスは記事執筆時点では限られていますが、AI分析を活用した取引支援ツールやシグナル配信は各社で提供されています。また、MT5向けのAI搭載EAも選択肢の一つです。
Q:マイメイトで運用していた資金はどうなりましたか?
サービス終了にあたっては、証拠金と保有建玉をインヴァスト証券のトライオートへ移管する形で案内が行われました。具体的な取り扱いは当時の公式アナウンスによるため、詳細はインヴァスト証券にご確認ください。なお、国内の金融商品取引業者には顧客資産を信託保全により分別管理することが法令で義務づけられています。
Q:AI自動売買とリピート系の自動売買、どちらが初心者向けですか?
どちらが優れているという話ではなく、性格が違います。判断の根拠を自分で追いたいならリピート系、設定作業そのものを避けたいならAI型が向きます。ただしAI型は損失局面で判断の支えが得にくい点を理解しておく必要があります。いずれも損失が生じる可能性がある取引です。
Q:終了したサービスの取引記録は確定申告に使えますか?
その年に発生した損益は、サービスが終了していても申告の対象です。年間損益報告書などの書類は取得できるうちに保存しておきましょう。取得方法や保存期間について不明な点があれば、業者や税務署にご確認ください。
Q:AI自動売買は放置していても大丈夫ですか?
放置できる設計であっても、資金がどれだけ減っているか、ポジションがどれだけ積み上がっているかは定期的な確認が必要です。放置とは「見なくてよい」ではなく「毎日操作しなくてよい」という意味だと捉えるほうが安全です。
まとめ
マイメイトは、エージェントを選ぶだけで運用が始まる手軽さと、育成というエンターテインメント性で支持を集めた一方、コストの重さと判断根拠の見えにくさが課題として残ったサービスでした。そして2025年3月29日にサービスを終了し、証拠金と建玉はトライオートへ移管される形で幕を下ろしています。
この事例から持ち帰れるのは、仕組みを説明できない運用は、崩れたときに続ける判断も止める判断もできなくなるということです。AIを使うかどうかにかかわらず、資金管理と出口の確認は自分で行う必要があります。
なお、FXは相場変動により損失が生じる可能性がある取引であり、結果には個人差があります。サービス選びの際は、国内の金融商品取引業者かどうかを含めて、無理のない範囲で検討してみてください。



