FXの自動売買サービスの中でも、「トレンド追従」という独自のアプローチで名前が挙がるのがiサイクル2取引です。外為オンラインが提供するこのサービスは、通常のリピート系とは一味違う仕組みを持っています。
「リピート系だとトレンドが出たときに不安」「レンジ相場以外でも利益を狙いたい」という悩みを持つ方にとって、iサイクル2取引は選択肢に入る価値のあるサービスです。ただし自動売買である以上、相場環境によっては損失が生じる可能性があり、放置していれば資産が増えるという性質のものではありません。
この記事では、iサイクル2取引の仕組みから評判・口コミ、設定の考え方、コストの見積もり方、うまく機能しにくい場面、他のリピート系サービスとの比較まで、判断に役立つ情報をまとめました。なお、料金や仕様は変更される場合があるため、最新の条件は公式サイトでご確認ください。
iサイクル2取引の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 外為オンライン |
| サービス種類 | トレンド追従型リピート系 |
| 最低取引単位 | 1,000通貨(miniコース) |
| 通貨ペア数 | 26通貨ペア |
| 取引手数料 | miniコース:片道20円/1,000通貨(往復40円) 通常コース:片道200円/1万通貨(往復400円) |
| デモ口座 | あり(利用期限は設けられていない。ただし一定期間ログインがないと口座が閉鎖される場合があると案内されている) |
スプレッドは通貨ペアや時間帯によって変わり、条件の見直しも入ります。個別の数値は公式サイトでご確認ください。この記事では「自動売買のコースは、裁量取引に特化した口座よりコストが乗る構造になっている」という点を押さえておいてください。
iサイクル2取引の特徴
トレンドに自動追従する仕組み
通常のリピート系自動売買は、設定した価格帯(レンジ)の中で繰り返し売買します。しかしiサイクル2は「相場の動きに合わせて注文レンジが自動的に移動する」のが最大の特徴です。
つまり、レートが設定レンジから外れても自動的にレンジごとスライドしてくれます。トレンドが出てもレンジ相場でも対応できるのがこのサービスの売りです。
「サイクル2取引」との違い
外為オンラインには、名前のよく似た「サイクル2取引」もあります。違いは、想定変動幅が相場に追従するかどうかです。
| 項目 | iサイクル2取引 | サイクル2取引 |
|---|---|---|
| 想定変動幅 | 相場に合わせてスライドする | 最初に決めた幅で固定 |
| レンジを抜けたとき | 追従して新しい価格帯で発注を続ける | 新規の発注は行われない |
| 向いている相場 | 緩やかなトレンドを含む相場 | 一定の範囲を行き来する相場 |
「動く前提のiサイクル2」「決めた範囲を守るサイクル2」という区別で覚えると混同しません。どちらが優れているという話ではなく、想定する相場が違うだけです。
3つの設定方法
- ランキング方式(画面上の名称):シミュレーション結果から、決済利益の多かった通貨ペアと設定の組み合わせを一覧で選ぶ方法。利食い回数・損切り回数も表示されます
- マトリクス方式:想定変動幅と注文間隔をマトリクス表から選ぶ方式
- ボラティリティ方式:通貨ペアと売買方向を選ぶと、過去の変動率をもとに設定が組まれる方式
初めて触るときは実績一覧から選ぶ方式がとっつきやすいですが、相場の動きの大きさに設定を合わせたいならボラティリティ方式が使いやすくなります。表示された実績は過去のものなので、そのまま将来の成績として期待しないでください。

設定するときの手順を分解する
「設定方法を3つから選ぶ」と言われても、実際に画面で何をするのかが分からないと進めません。順番に整理します。
- コースを選ぶ:1,000通貨単位で試したいならminiコース。ここを間違えると最低取引単位も手数料の単価も変わります
- デモ口座で一度通しでやる:期限なしで使えるので、注文が並ぶ様子と決済のされ方をここで確認します
- 通貨ペアを決める:値動きの理由を自分が説明できる通貨ペアにします
- 売買の方向を決める:買い・売り・両建てのどれか。方向を決める根拠は、日足レベルでどちらに傾いているかで十分です
- 想定変動幅を決める:直近数か月のチャートで、高値と安値の差を目で測ります
- 注文間隔を決める:間隔が狭いほど約定回数が増え、手数料の合計も増えます
- 1本あたりの数量を決める:ここが資金管理の中心です。最初は最小単位で構いません
- 損切りの有無と幅を決める:デフォルトのまま流さず、自分で確認します
- 必要資金の目安を確認して発注する:目安ぴったりではなく、余裕を持たせた金額を入金します
想定変動幅をどう決めるか
想定変動幅は「この範囲で動くだろう」と見込む値幅のことです。狭く取れば約定が増えますが、レンジを抜ける頻度も上がります。広く取れば抜けにくくなりますが、必要な資金が増え、約定の間隔も空きます。
決め方の目安としては、直近3か月〜6か月のチャートを表示して、明らかに行き過ぎた瞬間を除いた上下の幅を見るのが実務的です。数字を細かく詰めるより、自分の資金でその幅を抱えられるかを先に確認してください。抱えられないなら、幅ではなく数量のほうを下げます。
コストの見積もり方
iサイクル2取引で最初に理解しておきたいのが、コストが「スプレッド」と「取引手数料」の二階建てになっている点です。
miniコースは1,000通貨あたり片道20円、往復で40円。通常コースは1万通貨あたり片道200円、往復で400円です。リピート系は約定回数が多いため、この往復コストが回数ぶん積み上がります。1回の取引だけを見て「たいした額ではない」と判断すると、月単位の合計で認識がずれます。
なお、外為オンラインではこの取引手数料を一定期間または一定条件で無料にするキャンペーンが実施されることがあります。新規口座開設から一定日数のあいだ無料になる形や、決済側の手数料だけが無料になる形など、内容は時期によって異なります。無料期間が終わったあとは通常の手数料に戻るため、キャンペーンの有無と適用条件、終了時期は必ず公式サイトで確認したうえで、無料期間が切れた場合の収支も見積もっておいてください。
コストを見積もるときは、次の順番で考えると具体的になります。
- 設定した注文間隔とレンジ幅から、1か月におおよそ何回転しそうかを見積もる
- その回数に往復手数料を掛ける
- そこにスプレッドぶんの負担を加える
- 保有する向きのスワップポイントがプラスかマイナスかを確認する
この4つを足した額が、利益が出る前に超えなければならないハードルです。回転を増やす設定はこのハードルも同時に上げるということを覚えておいてください。
iサイクル2取引の良い評判・メリット
メリット1:トレンド相場にも対応できる
レンジ追従型の最大の強みがこの点です。通常のリピート系はレンジ相場に特化しているため、トレンドが出ると含み損が膨らみやすくなります。iサイクル2はレンジが自動で移動するため、トレンドにもある程度ついていけます。
メリット2:設定が3種類から選べる
最初は実績一覧から選ぶ方式で始めて、慣れてきたらボラティリティ方式やマトリクス方式にステップアップする流れが取れます。段階的に学べる設計は評価できるポイントです。
メリット3:デモ口座で練習できる
リアルと同じ環境でデモトレードが可能です。しかも期限なしで使えるため、設定を変えながら何度も試せます。自動売買の動きを実際に体験してから本番に移行できるのは安心材料といえます。デモ口座がない自動売買サービスも多いので、この点は明確な差になります。
メリット4:情報コンテンツが充実
外為オンラインはセミナーや動画コンテンツが充実しています。iサイクル2の使い方に特化した解説もあるため、初心者のサポート体制は手厚いといえます。文字だけの説明では分かりにくい注文の並び方も、動画だと理解が早くなります。

iサイクル2取引の悪い評判・デメリット
デメリット1:取引手数料がかかる
miniコースで片道20円(1,000通貨あたり)の手数料が発生します。往復で40円です。これに加えてスプレッドもかかるため、実質コストは手数料無料のリピート系より高いのが現実です。長期運用ではこのコスト差が無視できなくなります。
デメリット2:スプレッドも広め
自動売買向けのコースは、裁量取引に特化した口座と比べるとスプレッドが広めに設定されています。手数料とスプレッドのダブルコストは、収益性に影響を与える要因です。具体的な数値は変動するため公式サイトでご確認ください。
デメリット3:トレンド追従の精度に限界がある
トレンドに追従するとはいえ、急激な相場変動には追いつけないことがあります。また、トレンドの転換点でレンジが移動すると、不利なポジションを掴むリスクも存在します。万能ではないことを理解しておく必要があります。
デメリット4:損切り設定に注意が必要
デフォルトの損切り設定が自分の資金量に合っていないケースがあります。特に実績一覧から安易に選ぶと、想定外のタイミングで損切りされることもあります。設定はしっかり理解してからカスタマイズすることが大切です。損切りの具体的な戦略は損切りルールの決め方を解説した記事で紹介しています。
デメリット5:追従するぶん、逆行時の損失も追いかけてくる
レンジが自動でスライドするということは、価格が下がり続ければ、下がった先でも新規の買い注文が入り続けるということです。「レンジを外れたら止まる」タイプと違い、追従型は止まらないぶん、下落が続く局面ではポジションが増え続けます。これは長所と短所が同じ仕組みから出ている例で、損切り設定を確認せずに放置するのが一番危ない使い方になります。
取引手数料+スプレッドの実質コストは、他のリピート系サービスと比較すると高めです。長期運用ではこのコスト差が収支に影響するため、事前に想定される約定回数からコストを見積もっておくことをおすすめします。また、証拠金取引には元本の保証がなく、相場の変動により損失が生じる可能性があります。
iサイクル2取引が機能しにくい場面
1. 一方向に落ち続ける相場
追従機能があるため、下落についていきながら買い注文を出し続けることになります。反発すれば含み損は解消に向かいますが、戻らないまま続けば損失は積み上がります。買い方向で運用するなら、どこまで下げたら止めるのかを決めてから稼働させてください。
2. 値動きが小さすぎる時期
約定が起きなければ手数料も発生しませんが、資金を拘束したまま何も進まない期間になります。夏枯れの時期や、大きなイベントを控えて様子見が続く局面では、想定していた回転数に届かないことがあります。
3. トレンドの転換点
上昇に追従してレンジが上がったところで下落に転じると、高い位置で持ったポジションが残ります。追従型は「動き出した後」に対応する仕組みなので、方向が変わる瞬間には弱いという性質があります。
4. コストを回収しきれない設定
注文間隔を狭くして回転数を増やす設定は、往復手数料とスプレッドの負担も同時に増やします。1回の利益幅がコストに対して小さすぎると、約定が増えるほど不利になります。間隔を詰めるときは、コストとの釣り合いを必ず確認してください。
設定の見直しどきを判断する基準
金額の基準は資金量によって変わるので、金額以外で見られるポイントを挙げます。
- 選んだときの前提が残っているか:緩やかなトレンドを想定して始めたのに、値動きの性格が変わっていないか
- 決済が入っているか:しばらく利食いが一度も発生していないなら、設定が現在の相場と噛み合っていません
- 損切りの位置を思い出せるか:どこで切られるか分からない状態で持っているなら、まず確認するのが先です
- 証拠金維持率を日に何度も見ているか:数量が資金に対して大きすぎるサインです
設定を考えるときの目安
- 通貨ペア:まずはドル円かユーロドル。流動性が高くスプレッドの影響が相対的に小さい
- 想定変動幅:過去3ヶ月〜6ヶ月の変動幅を参考に設定
- 注文間隔:広めから始めて、コストとの釣り合いを見ながら調整する
- ポジション方向:上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売り。トレンドに逆らわない
- 損切り:ONにしたうえで、切られる位置を自分で把握しておく
- 数量:最小単位から始め、挙動を確認してから増やす

よくある間違い・つまずきポイント
間違い1:実績の一覧をそのまま将来の成績だと思う
表示されているのはシミュレーションの結果で、その期間の相場に対する反応です。同じ設定が次の期間で同じように働く保証はありません。一覧は「候補を絞る道具」として使ってください。
間違い2:注文間隔を狭くすれば有利だと考える
間隔を詰めれば約定は増えますが、往復手数料も同じ回数だけ発生します。回転数を上げることと収支が良くなることはイコールではありません。
間違い3:コース選択を後から変えられると思い込む
miniコースと通常コースでは取引単位も手数料の単価も違います。少額で試したいのに通常コースで始めてしまうと、最小の1万通貨でも想定より大きなリスクを取ることになります。口座開設の段階でよく確認してください。
間違い4:デモ口座を数日で切り上げる
期限なしで使えるのがこのサービスの強みなのに、操作を覚えた時点でリアルに移る人が多いのはもったいない使い方です。トレンドが出た局面、動かない局面の両方をデモで見てからのほうが、本番での判断が落ち着きます。
間違い5:追従機能を「損しない仕組み」だと誤解する
追従はレンジ外でも取引を続けるための仕組みであって、損失を防ぐ仕組みではありません。むしろ逆行局面ではポジションが増える方向に働きます。ここを取り違えたまま資金を入れると、想定と違う動きに驚くことになります。
他のリピート系との比較
| 項目 | iサイクル2 | ループイフダン | トラリピ |
|---|---|---|---|
| トレンド追従 | ○ | × | × |
| コスト | 高め | 普通 | やや高め |
| 設定の簡単さ | ○ | ◎ | ○ |
| カスタマイズ性 | ○ | △ | ◎ |
| デモ口座 | あり | あり | なし |
トレンド追従機能はiサイクル2の特徴的な強みですが、コスト面では手数料無料のサービスに見劣りします。「トレンド相場でも取引を続けたい」というニーズがある方に向いているサービスです。自動売買の始め方全般はFX自動売買の始め方を解説した記事で紹介しています。取引条件は各社で見直されるため、比較の際は公式サイトで最新の内容を確認してください。
始める前のチェックリスト
- miniコースと通常コースのどちらで口座を開くか決めたか
- デモ口座で、トレンドが出た局面と動かない局面の両方を見たか
- 想定変動幅を、直近数か月のチャートを見て決めたか
- 1か月あたりの約定回数と往復手数料の見積もりを出したか
- 損切りがどの位置で発動するか把握しているか
- 保有する向きのスワップポイントの方向を確認したか
- 入金額が必要資金の目安に対して余裕を持っているか
よくある質問(Q&A)
Q. iサイクル2取引はいくらから始められますか?
A. miniコースであれば1,000通貨から取引可能です。必要な資金は、想定変動幅と注文本数、数量の組み合わせによって変わるため、一律の金額は言えません。設定画面に必要資金の目安が表示されるので、その目安を満たしたうえで余裕を持たせた金額を入れてください。デモ口座で必要資金の感覚を掴んでから始めるのが確実です。
Q. レンジ追従はどのくらいのスピードで反応しますか?
A. 一定の値動きがあった後にレンジが移動する仕組みのため、急激な変動にリアルタイムで追従できないことがあります。あくまで「緩やかなトレンド」への対応が得意なサービスと考えてください。
Q. 実績の一覧から選べば簡単に利益が出ますか?
A. 上位に表示されているものを選んでも、過去の成績が将来を保証するわけではありません。相場環境は常に変化するため、定期的な設定の見直しが必要です。
Q. 他の自動売買サービスと併用できますか?
A. 可能です。iサイクル2のトレンド追従機能を活かしつつ、レンジ相場に強いサービスと組み合わせる人もいます。ただし、同じ通貨ペアで同じ方向のポジションを複数のサービスで持つと、分散したつもりで同じリスクを重ねることになります。口座をまたいだ合計のポジション量を把握してから併用してください。
Q. 稼働中に手動で決済してもいいですか?
A. 手動での決済自体は可能ですが、自動売買の設計が前提としている建玉の構成が崩れます。介入するなら「どういう条件になったら手を出すか」を先に決めておき、その場の気分で触らないようにしてください。
Q. 途中で設定を止めたらポジションはどうなりますか?
A. 新規の発注が止まるだけで、保有中のポジションが自動で消えるわけではありません。停止する際は、残った建玉をどうするか(保有し続けるのか決済するのか)を同時に決めておく必要があります。
Q. 利益が出たら確定申告は必要ですか?
A. 国内のFX会社での取引による利益は申告分離課税の対象で、条件に当てはまる場合は確定申告が必要です。自動売買でも扱いは裁量取引と同じです。年間損益は口座側で確認できるので、年内から把握しておくと年明けに慌てずに済みます。

まとめ:コストを許容できるなら検討の価値あり
iサイクル2取引はトレンド追従機能という独自の強みを持ったサービスです。レンジ相場だけでなくトレンド相場でも取引を続けられるのは特徴的なポイントといえます。
ただし取引手数料+スプレッドのコストが高いのが最大のネックです。コストを気にしない方や、トレンド追従機能に魅力を感じる方は試す価値がありますが、コスト重視なら手数料無料のサービスのほうが噛み合います。
そして、追従機能は「損しない仕組み」ではないという点だけは押さえておいてください。逆行が続く局面ではポジションが増える方向に働くため、損切りの位置を把握しないまま稼働させるのは避けたほうが安全です。まずは期限なしで使えるデモ口座で動きを確認してから判断しましょう。証拠金取引には元本の保証がなく、相場の変動によって損失が生じる可能性があります。余裕資金の範囲で取り組んでください。
最新情報は外為オンライン公式サイトで確認できます。証拠金取引の仕組みやリスクについては金融先物取引業協会でも解説されています。


