FXの自動売買に興味を持ち始めたとき、最初に名前が挙がるサービスの一つが「ループイフダン」です。アイネット証券が提供するリピート系自動売買で、設定のシンプルさから初心者に人気があります。
ただし、どんなサービスにもメリットとデメリットがあるもの。実際のユーザーの評判や口コミをもとに、ループイフダンが本当に初心者に向いているのかを検証していきます。自動売買のメリット・デメリットを事前に理解しておくと、より適切な判断ができます。詳しくはFX自動売買のメリット・デメリットを本音で解説をご覧ください。
この記事では、ループイフダンの仕組みから設定のコツ、他サービスとの違い、うまく機能しにくい場面まで、自動売買デビューを考えている方が判断に必要な情報をまとめました。
ループイフダンの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | アイネット証券(ISホールディングスグループ) |
| サービス種類 | リピート系自動売買 |
| 最低取引単位 | 原則1ロット=1,000通貨(メキシコペソ/円、南アフリカランド/円は1ロット=1万通貨) |
| 取扱通貨ペア | 裁量取引は24通貨ペア、ループイフダンの対象は21通貨ペア |
| 取引手数料 | 無料(コストはスプレッド) |
| デモ口座 | あり |
スプレッド・スワップポイントの水準は日々変動し、通貨ペアごとにも条件が異なります。具体的な数値はアイネット証券公式サイトでご確認ください。
ループイフダンの仕組みを理解しよう
ループイフダンは「一定の値幅で自動的に売買を繰り返す」シンプルなリピート系自動売買です。たとえば「ドル円を15銭幅で買い」と設定すると、15銭下がるたびに買い注文が入り、15銭上がるたびに利確される仕組みになっています。
設定に必要なのはたった3つだけです。
- 通貨ペア:何の通貨を取引するか
- 売買方向:買い(B)か売り(S)か
- 値幅:何pipsごとに注文するか(選択式)
トラリピやトライオートと比較しても設定項目がかなり少なく、「自動売買って難しそう」と感じている方でも短時間で設定を終えられます。
「B」と「S」の意味を先に押さえる
ループイフダンの設定名は「USD/JPY B25」のように、通貨ペア・売買方向・値幅を組み合わせた表記になっています。BはBuy(買い)、SはSell(売り)で、数字が値幅です。
この表記が理解できていないと、意図せず逆方向の設定を動かしてしまうことがあります。B設定は価格が下がるほどポジションが増え、S設定は価格が上がるほどポジションが増えるという関係を、最初に頭に入れておきましょう。

ループイフダンの良い評判・メリット
メリット1:設定が非常にシンプル
自動売買サービスの中で、設定のシンプルさはループイフダンの大きな特徴です。選択肢が限られている分、迷うことがなく間違えにくい設計です。FXの知識がまだ浅い段階でも安心して始められます。
メリット2:取引手数料がかからない
ループイフダンは取引手数料が無料で、コストはスプレッドに集約されています。回数を重ねる自動売買では、手数料が別建てかどうかで負担感が変わるため、構造がシンプルなのは把握しやすい点です。ただしリピート系のスプレッドは裁量取引中心の口座と条件が異なることがあるため、実際の水準は公式サイトで確認してください。
メリット3:高金利通貨ペアも対象になっている
南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円といった高金利通貨ペアもループイフダンの対象に含まれています。為替差益に加えてスワップポイントも考慮した運用を組み立てられるのが特徴です。ただしスワップポイントは各国の政策金利によって変動し、条件によっては支払いになることもあります。
メリット4:デモ口座で事前練習ができる
リアルと同じ環境でデモトレードができるため、実際のお金を使う前に動きを確認できます。まずデモでしばらく試してから本番に移行する流れが取れるのは安心材料です。トラリピやトライオートFXは現在デモ口座を提供していないため、この点は違いになります。
メリット5:情報コンテンツが充実している
公式ブログやセミナーで、ループイフダンの設定例や運用のコツが定期的に発信されています。初心者向けの解説が丁寧に作り込まれており、独学でも学びやすい環境が整っています。

ループイフダンの悪い評判・デメリット
デメリット1:カスタマイズ性が低い
シンプルさの裏返しとして、細かい設定ができない点はデメリットです。値幅は用意された選択肢からしか選べず、エントリー条件にテクニカル指標を組み込むこともできません。自分独自のロジックを反映したい方には物足りなさを感じる可能性があります。
デメリット2:損切り設定の自由度が低い
損切り幅の設定が限定的で、相場環境に応じて柔軟に損切りラインを変えたい方には不向きといえます。設定できる範囲は公式サイトの取引要綱で確認しておきましょう。
デメリット3:トレンド相場に弱い
リピート系全般にいえることですが、一方向に大きく動くトレンド相場では含み損が膨らみやすくなります。特に「買い」設定で大幅下落が起きると、ポジション数が増え続けて証拠金不足に陥るリスクがあります。
リピート系自動売買は「レンジ相場」が前提の仕組みです。急激なトレンドが発生した場合、含み損が想定以上に膨らむことがあるため、証拠金には十分な余裕を持たせることが大切です。相場が想定と逆に動いた場合、損失が生じる可能性があります。
デメリット4:取引通知が大量に届く
細かい値幅で設定すると1日に何度も約定するため、通知の量に驚く方もいます。設定で通知頻度は調整できますが、最初は戸惑うかもしれません。
デメリット5:稼働中の判断がしづらい時期がある
約定が続いている間は成果が見えやすい一方、レンジを抜けて動きが止まると「このまま待つべきか、止めるべきか」の判断材料が少なくなります。設定項目が少ないぶん、途中で調整するという選択肢も限られるためです。始める前に、どうなったら止めるかを自分で決めておく必要があります。
ループイフダンを始めるまでの流れ
- 1. 口座を開設する:本人確認書類とマイナンバーを用意して申し込みます。
- 2. デモ口座で画面に触る:注文の出し方より先に、稼働中の設定を止める操作を確認しておきます。
- 3. 通貨ペアを絞る:日足で直近の値動きの幅を眺め、行き来している範囲を把握します。
- 4. 目安資金表で必要額を確認する:公式サイトに設定ごとの目安資金がまとまっているので、自分の入金額で何本まで耐えられるかを見ます。
- 5. 値幅と本数を決めて稼働する:最初は本数を抑えて動きを観察します。
- 6. 稼働日と設定内容を記録する:後から振り返るときに、判断の材料になります。
ループイフダンの設定のコツ
- 値幅は広めに設定:初心者は広めの値幅から。狭すぎるとポジション数が膨らみやすい
- 最大ポジション数を制限する:際限なくポジションを取らないよう上限を設定
- レンジになりやすい通貨ペアを選ぶ:値動きの幅が比較的落ち着いている通貨ペアが向いている
- 証拠金は余裕を持つ:公式の目安資金より多めに用意しておく
- 設定を増やす前に合計で考える:複数の設定を同時に走らせると、必要証拠金は合算される

ループイフダンが期待どおりに働かない場面
仕組みを理解するうえで、うまくいく場面よりも「うまくいかない場面」を知っておくほうが役に立ちます。
設定した価格帯を大きく外れたとき
B設定で価格が下抜けて戻ってこない場合、決済されないポジションだけが積み上がります。逆に大きく上抜けた場合は、新しい買い注文が入る水準まで価格が下りてこず、約定そのものが止まります。どちらも「損している/得している」以前に、仕組みが働いていない状態です。
値動きが値幅に届かないとき
設定した値幅より小さな範囲でしか動かない期間が続くと、利確が発生しません。資金を置いたまま時間だけが過ぎることになります。
金利政策が動いたとき
高金利通貨ペアで運用している場合、政策金利の変更によってスワップポイントの水準が変わります。設定した当時の前提が崩れていないか、定期的に確認する必要があります。
証拠金維持率が下がったとき
含み損が拡大すると証拠金維持率が下がり、一定水準を割るとロスカットが執行されます。ロスカットは損失を確定させる仕組みであり、そこから相場が戻っても回復できません。維持率は「余裕があるうちに見る」ものだと考えておくのが安全です。
初心者がやりがちな間違い
- 目安資金ぴったりで入金する:目安はあくまで目安で、それを超えて動いた場合の余裕がありません。
- 含み損が出た時点で全部止める:含み損が出ること自体は仕組み上の想定内です。止める条件は事前に決めておきましょう。
- 値幅を狭くして回数を増やそうとする:約定回数は増えますが、ポジションの本数とコストも増えます。
- 複数通貨ペアを一度に走らせる:分散のつもりでも、同じ方向に動く通貨ペア同士なら分散になっていないことがあります。
- 止め方を確認しないまま稼働する:設定の停止と保有ポジションの決済は別の操作です。
値幅と通貨ペアをどう選ぶか
ループイフダンで実質的に考えることは、「どの通貨ペアで」「どちら向きに」「どの値幅で」の3点に尽きます。それぞれの決め方の考え方を整理しておきます。
値幅を決めるときの見方
値幅を狭くすると約定回数が増え、1回あたりの利益は小さくなります。値幅を広くすると回数は減りますが、同じ資金でカバーできる価格帯は広くなります。つまり値幅の選択は「利益の細かさ」と「耐えられる下落幅」のどちらを取るかという設計判断です。
選ぶときの観点としては、その通貨ペアが1日にどれくらい動いているかを日足で眺め、1日の値幅の中で数回は約定しそうな幅かどうかを目安にする方法があります。1日の値動きより広い値幅を設定すると、約定が数日に1回のペースになります。
通貨ペアを決めるときの見方
- 過去にどれくらいの範囲を行き来しているか:チャートを数年分に引いて、上下の幅を確認します。
- 一方向に走った時期があるか:過去に長期のトレンドが出ている通貨ペアは、同じことが起きる前提で資金を考える必要があります。
- スワップが支払いになる方向でないか:長期保有が前提なので、方向によっては支払いが積み上がります。
- ニュースを追える通貨か:新興国通貨は情報が入りにくく、急変時の背景を把握しづらい面があります。
止める条件を先に決めておく
金額で「◯万円の含み損になったら止める」と決めても、資金量が変われば意味が変わります。次のような条件で決めておくほうが、判断がぶれにくくなります。
- 設定した価格帯を明確に外れ、一定期間戻ってこないとき
- 証拠金維持率が、自分が落ち着いて見ていられる水準を下回ったとき
- その通貨ペアの値動きの幅が、始めた当時と明らかに変わったとき
- なぜその設定にしたのかを、自分で説明できなくなったとき
ループイフダンが向いている人
- 自動売買が初めての完全初心者
- シンプルな設定で手軽に始めたい方
- コスト構造を分かりやすく把握したい方
- まずデモ口座で試したい慎重派の方
- 長期でコツコツ利益を積み上げたい方
ループイフダンと他サービスの比較
| 項目 | ループイフダン | トラリピ | トライオートFX |
|---|---|---|---|
| 設定の簡単さ | ◎ | ○ | ○ |
| カスタマイズ性 | △ | ◎ | ◎ |
| 取引手数料 | 無料 | 無料 | 公式サイトで要確認 |
| デモ口座 | あり | なし | なし |
| 最低取引単位 | 1,000通貨 | 1,000通貨 | 1,000通貨 |
設定のシンプルさとコスト構造の分かりやすさという点では、ループイフダンは初心者が扱いやすいサービスといえます。口座開設から設定までの具体的な流れはFX自動売買の始め方!初心者向けに口座開設から設定まで解説で5ステップに分けて解説しています。
一方で、自分の相場観を細かく反映したい方はトラリピやトライオートFXを検討するとよいでしょう。
よくある質問(Q&A)
Q. ループイフダンで損をするリスクはどのくらいありますか?
A. FXである以上、損失リスクはゼロにはなりません。特に一方向に大きく動くトレンド相場では含み損が膨らむ可能性があります。証拠金に余裕を持たせ、最大ポジション数を制限することでリスクを抑えられます。
Q. いくらから始められますか?
A. 最低取引単位は1,000通貨です。必要な資金は選ぶ通貨ペアと値幅、想定するポジション数によって変わるため、公式サイトの目安資金表で確認したうえで、そこに余裕を上乗せして用意することをおすすめします。
Q. トラリピとどちらがいいですか?
A. とにかくシンプルに始めたい方はループイフダン、設定の自由度を重視する方はトラリピが候補になります。どちらも長期運用向けのサービスなので、自分のスタイルに合った方を選んでみてください。
Q. デモ口座からリアル口座への移行は簡単ですか?
A. デモ口座とリアル口座の操作画面はほぼ同じ設計になっているため、デモで慣れていれば本番でも戸惑うことはほとんどありません。
Q. 稼働を止めたらポジションはどうなりますか?
A. 設定を停止すると新しい注文は発生しなくなりますが、すでに保有しているポジションはそのまま残ります。保有分をどうするかは、別途決済の操作が必要です。停止と決済が別であることは、稼働前に確認しておきましょう。
Q. 複数の設定を同時に動かしても大丈夫ですか?
A. 動かすこと自体は可能ですが、必要証拠金は合算されます。設定を追加するときは、既存の設定と合わせた合計で証拠金維持率がどうなるかを先に確認してください。
Q. 利益が出たら税金はかかりますか?
A. 国内の金融商品取引業者を通じた店頭FXの損益は、裁量取引か自動売買かを問わず同じ扱いになります。申告の要否や計算方法は状況によって異なるため、国税庁の情報や税務署でご確認ください。

まとめ:自動売買デビューの入口として検討しやすい
ループイフダンは「自動売買の入門サービス」として扱いやすい設計になっています。設定のシンプルさ、コスト構造の分かりやすさ、デモ口座の存在と、初心者が最初に触るサービスとして無理のない要素がそろっています。
カスタマイズ性の低さは初心者にとってはむしろ迷いを減らす方向に働きます。慣れてきてもっと自由度が欲しくなったら、トライオートFXやEAにステップアップしていく流れがスムーズです。
ただし、リピート系である以上、トレンド相場で含み損が膨らむ性質は避けられません。証拠金の余裕と、止める条件を決めたうえで始めることが大切です。
最新の情報はアイネット証券公式サイトで確認できます。口座開設前に金融庁の登録業者一覧でアイネット証券が登録されていることも確認しておくと安心です。


